あれ? ちょっと違う?! 日本国内で見かけた ≧ の仲間、 ≥
tips
Published on: 2024/11/28

首都高の看板には不等号記号 ≦ が教科書とは違う形で書いてある

Maths

文字数稼ぎ 前書き

たとえ、数学を日常に学んでいたり、用いている人でなくても、数学記号を使っているということはよくある。例えば、= や + 、% 料理をする人であれば、比 : などである。

これらの記号は全世界で統一的に使われているが、地域により書き方が異なるものもある。

例えば、÷ という記号。この記号よりも分数の / の方が日本国外だとよく見かける(アメリカやイギリスなど数ヵ国でしか見られないらしい)。他にも ≒ というほとんど等しいに使われる記号も、 ≃, ≈, ~ の波並みを使う方が世界では多い。(とくにこの≒は日本と韓国でしか使われてないとか。)

これらのことが事実か気になる人は、海外の製品の説明書や仕様書を見てほしい。私の趣味の一つは日本国内特有の書き方をする記号について、日本国内にあるにもかかわらず、世界標準の記号になっているものを探すというものであるが、これらを探すにあたり、外資があまり絡んでなさそうなところに対してはそのような発見は期待できない。

しかし、今回紹介する記号は日本国内において、外資との関わりが多分 薄いにも関わらず海外の書き方であるというのだ。

日本国内で見かけた、一本線の以下の記号

以上、以下の記号についてはご存じの通り、左を主語にとって、≧、≦ である。しかし、海外では、同じ順で、≥ ⩾ や≤ ⩽

をよく見かける。

ちなみに、日本国外においてヨーロッパでは ⩾ ⩽、それ以外では ≥ ≤ をよく見かけるらしい。

今回は日本の公共性の非常に高い自動車専用道路にて「≤」を見かけたので、紹介する。

<p>2024-09-23 に首都高の戸越 IC で撮影</p>

これは、首都高の入り口看板に割とよく掲示されているもので、

≤ 125 cc のバイクは入れません。という意味であり、125 cc は原付バイクであるということと、≤ の主語はおそらく上にあるバイクの絵が示すとおり、バイクであるから、

125 cc 以下のバイク(原付バイク)は入れません。という意味である。

ちなみに、

<何も書かない> ≤ <数字>

のような不等号の片側に何も書いていない書き方も日本国内では見ないが、海外ではよく見る記法である。(日本国内では ~ <数字> をよく見かける。)

私は、逆張り好きであることはさておき、書きやすさや、しっくりくる点で、⩾, ⩽ をよく使うが、まさか、≤ を日本国内で使うという同じ逆張り? が、首都高の看板で感じられるとは思いもしなかった。

正直なところ、逆張りで日本国内であまり一般的でない書き方を使うとは決して考えられないので、理由を考察するとすると、かつて、高速道路を日本道路公団が運営していた時代に、公団ゴシックといわれる高速道路だけで見られる独特な標識のフォントがあって、それは視認性を高めるために一部の文字のストロークを省略していたりしていたということから、ストロークを減らすという思想の関係なのかもしれない。